2・5次元の彼女
第6章 うつむくあなたに新たな恋を
***第6章***



――ユウは来ないよ。今、俺と一緒にいるから――
HARUの言葉がリフレインする。

今、ユウは、HARUの家にいる。
このあとふたりがどうするかなんて、言われなくても想像がついた。


うわあぁぁあぁぁぁぁぁっ!!

景斗はベッドに突っ伏して、枕を抱きしめ、もがいた。

考えたくないのに考えてしまう。
こうなることはわかっていたはずなのに
どうしようもない嫉妬で、気が狂いそうになる。
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