【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
真実*.゜
└恵梨side
期末テストまで、残すところあと1週間となり。
休み時間になるとクラスの半分くらいの人が、教科書とにらめっこをする今日この頃。
勉強することがわりと好きな私は、この少しピリピリと張り詰めた空気が嫌いじゃない。
文化祭が終わってから、ずっと特定の友達がなかなかできなかった私にも、特定のグループに入れてもらうことができた。
一人が嫌いなわけじゃないけど、集団行動をしていく事を考えたらやっぱりそっちの方がいい。
「恵梨ちゃーん、帰ろー!」
私が一緒に行動してるのは、3人の子達のグループで、そのうちの一人が放課後、そう誘ってくれた。
いつもなら頷いてすぐに駆け寄るんだけど、今日はそうもいかない。
「ごめんね、私図書室で少し勉強してから帰ろうと思って」
これは、中学校の頃からの習慣。