Destiny
つまり、再会
「もお…芹~、しっかりしてよ!」
「んん~…飲み過ぎたあ…」
案の定酔い潰れた芹を抱えるようにして家路を歩く。
合コンは楽しくないし、疲れたし、まったく最悪な日だ。
「…おやおや、お嬢さん、大丈夫ですか?」
菜々瀬の家がある住宅街に入りかかったところで、
バーテンダーのような男性に声をかけられた。
「あっ、はい…大丈夫、です!いつものことなんで…!」
「うっ…吐きそ…」
「ちょっ、芹?!」
菜々瀬に寄り掛かっている芹が口元を押さえている。
「どうぞ、良ければ少し休んでいってください。
すぐそこに私の店がありますので」
「吐く~…」
「え、あ、もうっ…すいません、少し休ませてもらいます…!」