【実話】終わらないトンネル
3章
不 思 議 な 「チカラ」
そんな1年生の夏休み2週間目ー。
深夜0:02
中学時代から友達ユウタ、
携帯が鳴りメッセージ
「テルキが昨日、脳卒中を起こして危篤」
凍りついた
タチカワ テルキ 君
私はほとんど話したことはない、
でも友達から評判は聞いていた人気者。
正直、聞いた瞬間はどこか他人事
これが私の命綱であり、
一生を共にする相棒となる“ヒカリ”だ
同い年、
生死の境をさまようなんて
実感が全く持てなかった
詳しくユウタに聞き
危険な状態なのは直に解った
時間がなかった
「明日、病院に行く」
そう約束し不安な夜の中、
今でもひとつも忘れられない…
「きっと明日には─。」
希望か絶望か心は曇っていた