カッコイイオトコ
5.自分に自信をつけます!
次の日。

大学に行っても、講義の内容がまるで頭に入ってこない。

ぽけ~っと、ただ黒板を眺めていた。

そんな私を隣の席で見ていたハルカは、つんつん、と肩をつついてきた。

「どうしたマユ。目が死んでるよ?」

「うん……そうだね」

すっかり魂が抜けてしまった私は、ハルカの顔も見ずに力なく答えた。

「まさか、昨日何かあったの? あのおかしな男に何か変なことでもされたの?」

私の肩を揺さぶって、青い顔をするハルカ。

ううん、違うよ……

何もされてないよ。

むしろ、凄く良くしてくれて、とっても楽しかったよ……


お昼休みに食堂でいつものようにランチをしながら、ハルカに昨日の出来事を事細かに説明してあげた。

ハルヒコくんは見た目は怖いけど、とっても紳士的で、弟思いの優しいお兄ちゃんで、お料理も得意なカッコイイ男の人だって。

だから、私とは釣り合わないんだって。

そう、説明した。

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