【 腐りかけのteenager  】
◆すれ違い
過酷な授業と飲み会が続いて早1年が過ぎた。

2年生からは実習と言うものが始まる。

私達は強制的に寮生活を強いられた。

実習先の看護師はとても厳しい人が多く、看護師は怖いという印象を植え付けられた。

しかし、実習が終わると寮に帰れる。

寮に帰ればみんなが待っている。

みんなと過ごす寮生活はとても楽しく、心強かった。

しかし、楽しいものつかの間。

食事が終わればレポートと勉強に追われる。

1日3時間の睡眠時間が当たり前だった。

土日は私達にとって、唯一の休みであり、週末を励みに頑張れた。

平日は余裕がないので、みんなその土日にバイトをしてお金を稼いでいた。

いくら土日しか遊べる日がないといっても、お金がなければ遊ぶ事は出来ない。

私達は仕方なく、バイトをするしかなかった。

といっても、一週間に2日だけでいいという甘いバイトはなかなかなく、夜のバイトをする子が多かった。

どこのスナックも週末はいつも看護学生で一杯だった。
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