桜道【実話】
第三章

友達

「タバちゃん朝から元気な

いじゃん?何かあった?」


南が心配してくれていた。



《ナオね…彼女いるって

言ってた。

カラオケの後にスキーに

行ったんだって!》


「えっ!初耳よ!!」


《彼女いるのに

また逢おうって言うんだ

よね…》


「それって二股?!

ナオくん何考えてんの!

最低~~

タバちゃんどーすんの?」


南が怒り出した。



《あたし…

遊ばれるのイヤだから!

本気にはなんないよ

ただの友達にしとく!》



あたしが昨日

一晩考えた結果だ。



「そうだよ!ナオくんなん

か逆に遊んでやんなよ~」


《うん!南ありがとう》


南の言葉に元気が出た。



あたしは心に決めた。




ナオは

ただの友達

本気にはならない―――






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