『僕の思い、君の願い』
4th Story 君の温度
 

 10月の終わり。

 朝、僕たちは寒さで目を覚ました。


「うぅっ、寒っ……」


 隣で眠る彼女を引き寄せて、抱きしめてみるけれど、彼女の体も冷たくて、どうにも寒い。


「だから言ったのに……」


 そう呟きながら、彼女もまた、僕の腕の中で温まろうとしていた。




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