マグ
ベビーピンク

「ごめんなさい、ごめんなさい」


私は彼の前で何度も言った。黙って私を見下ろしている彼。


眉をしかめて腕を組んで


考え込む様にじっと私を見ている・・・


おそらく・・・



実の所、私の視界には床しか入らない。


だから彼がそうしているのかどうかなんて、本当は分からない。


だけどこんな時に、彼が私から視線を外す事は先ずないだろう。






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