マグ
サンセット

床に頭を擦り付けて謝った成果があったかどうかは分からない。

だけどとりあえず私はその夜、真澄に許して貰えた。


真澄は


「今度、あんな事をしたらだだじゃ済まないからな。俺とこれからも付き合いたいなら、今後、俺以外の男には二度と触わらないと誓え。分かったか?本当に分ったか?」


などと私に何度も念を押した。


私はとにかく余計な事は言わない方がいいと思い、真澄が何か言う度にハイ、ハイと返事をした。


何度ハイと言ったか分からないくらい連発した。

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