マグ
オフホワイト

それから二年後、結局、真澄と私は別れてしまった。


私達は、真澄が卒業して情報処理の企業に就職してから半年間は付き合っていた。


しかし、真澄は一日のほとんどの時間を会社で過ごす内に、社内のとても頭が切れる美人な先輩の事が気になって仕方なくなってしまった。


真澄は彼女のことを美人とは言っていなかったが、私が勝手にそう想像した。


その先輩に対する興味を押えて、しばらくは私と付き合っていたが、何かの拍子にその先輩とお互い惹かれ合っていることに気が付いてしまったようだ。




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