シィ君のサンタクロース
本音
料理の準備も終えて、あたりが暗くなり始めた頃……


シィ君の携帯が鳴った。



「あ、兄貴からや……」


シィ君はそう呟いて電話に出た。



「……うん……え? マジで?」


驚いたような顔で、一瞬チラリとわたしを見た。



「ああ……うん。わかった……。じゃ……」



そう言って、シィ君は電話を切ってしまった。


その表情はなんだか硬くて

心配になったわたしは彼のそばへいった。



「どしたん?」

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