Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
真実を知った日
そして、月日は流れ…
また桜の季節がやって来た。

桜の雪が降る頃、あこは、なんとか大学4年生になっていた。

あことケンは相変わらず仲良しで、仲良しグループの中では、憧れのカップルになっていた。

朝になれば、いつもの角で待ち合わせをして、手を繋いで大学へ向かう。

大学に着くと、エリの隣の席に座る。
エリとあこを中心に、仲良しグループの仲間が座る。

講義を聞いているのか、いないのか。

恋バナをしている子。
化粧直しをする子。
ケータイをいじる子。

…様々な集まりだか、仲良しグループ。

夕方になると、必ずケンがあこを迎えに来る。
一緒に帰る。

たまにケンの部屋に行って、二人でご飯を作って食べたりもする。

…そんな毎日。
同じ事の繰り返しの日々。

あこはそんな平凡な毎日を幸せに感じていた。

それ以上の幸せなど望まなかった。


4月20日。
桜が満開になった。
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