アルタイル*キミと見上げた空【完】
サオリ
「おねがいしま~~す!!」
クラブのみんなの声が響き渡り、合宿初日の練習が始まった。
そこに現れたのが彼女だった。
「えっと。並木サオリさん。マネージャーのお手伝いしてくれるっていうことで参加してもらえることになったから」
紹介をする修ちゃんの言葉に、私も凛も顔を見合す。
そんなの、聞いてないし・・・。
そんな私達の戸惑いをよそに、修ちゃんのそばに立った女性は
私がいつも思い描いてる、オトナの女性そのもの・・・。
「よろしくね。修也とは大学のクラブで一緒にバスケやってます。っていうか、一応マネージャーとしてね」
あ・・・・。
そういえば1、2回見たことあるかも。
「もう!みんな鼻の下伸ばしすぎだよね~」
って隣で凛が鼻息を荒くしてる。