ウソ★スキ
キラの不安
次の日の朝、2人は揃ってバス停にやってきた。

いつものように仲良く並んで、

バスの時間ギリギリに。



「おはよう、美夕」

なんだか、いつもに比べてキラは明るかった。


もともとキラは明るい子だけど、今日は格別。

すごくいいことがあったみたいに、

ソラの横ではしゃいでいた。



「おはよう、キラ。ソラ」

ソラを見ると、いつもと同じ。

その視線はキラだけに向けられていた。



だけど、バスが到着したほんの一瞬だけど、

ソラがあたしのほうを向いて。


あたしとソラの目が合った。


だけどソラは、次の瞬間、慌ててあたしから目をそらした。



……そんなあからさまな態度とることないじゃん。


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