ペトラキネシス
第4章・心理戦
 
(岡崎さん、逆探!)

俺は岡崎さんに、手振りで逆探知電話を促した。すぐに岡崎さんは理解し、機材を取りに行くために部屋を出た。

「ペトラキネシス?
ワタシの名前と関係あるって?
意味が分からないよ。大体アンタ、警察関係者じゃなかったら、何の関係者なのさ?」

話し方から年齢は20〜50代。範囲が少し広いな。やさぐれた感じから20代の可能性は薄いか…

だが演技かも知れない。もう少し会話を引っ張るか。

「MD、一つ聞きたい。お前の目的は?」

「フン、質問に質問で返すな…
さっきアンタが言ったばかりのセリフだよ。アンタ、男のクセに二枚舌なのかい?」

ち、揚げ足取りか。

「分かったよ。俺は警察の協力者だ」

「ふーん、ならアンタもミュータントって考えた方が良さそうだねぇ。要は警察の飼い犬ってワケだ」

「!!」

コイツ、以外と頭が切れるらしい。超能力犯罪の解決にミュータントが関わっていることは極秘だが、ミュータントの犯罪者から見れば当然そう考えるのがスジだろう。

しかも警察の協力者という言葉で俺がミュータントだと見破るあたり、少し用心する必要がありそうだ。

ヘタをすると、俺がボロを出すかも知れない。

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