COLORS【桃】出撃☆恋愛応援団
過去よりも明日へ
「いいとこだったのに~!!最後まで見たかったよぅ」

「まだ言ってる」

少しずつ遠のいてゆく屋上。
蘭に掴まれた手首もそろそろ痛くなってくる頃だ。

「だってぇ~!」

「私の予想では恭ちゃんは言わないわね」

御影はきょとんとした顔で彼女を見ていた。
誰が見てもあのくだりは当然……、

「どうしてですか!?やっと好きだった人と両想いになれるチャンスなのに!!それにあいつが団長と結ばれないと私たちは~っ」

八ッピーエンド。

「クビにはならないわよ。多分」

「ふぇ~ん。分からないよ~!!先輩~っ!!意地悪しないで教えて下さいよぅ~!!」

「恭ちゃんが本当に好きなのは……」

御影の手が開放された時、彼女の口からとんでもないことが発表された。

「?」

「御影ちゃんだからよ!あなたも心のどこかでそう願っていたんじゃない?」


「先輩……」」

彼女も静かに頷いた。
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