らぶ米でぃ!
彼氏現る・・・って!?

「見てません!」


完全にウソ。

だけど、今はそう言うしかない。



「ウソだぁ。あなたいつも見に来てたじゃない?」

それでも、弥生さんは意地悪く私の言うことを否定して


「ミナト、騙されちゃダメだよ。」

とかミナト先輩に言いながら私の方には軽蔑の眼差し。



イヤな女!


確かにウソついてるのは私だけど・・・



「ウソなんかついてません!

あれは、友人の付き添いで・・・」


上手くもないけどもっともらしいウソ。


でも・・



「ウソばっかり!

『ミナトせんぱ~い!』って黄色い声上げて一番騒いでなかったっけ?」



「ちが・・それは・・・」



「偶然装ってこんなとこでバイトしてミナトに近づこうなんて計算高い女ね。」



どこまでも私を追い詰めようとする弥生さん。


偶然を装っただなんて・・・



「違います!私、ここの娘で・・・」


バイトはミナト先輩に近づくためにしてたんじゃない

それはウソじゃない。



全部が全部ウソじゃない。



「え~!あなたここの娘なの?

やだぁ~、ど~りで。」



急に


クスクスと笑い出した弥生さん。



何?



「米屋の娘って感じ。」




弥生さんの悪意な一言。


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