絶対やせてやる!
山ごもり―再会
そこに居たのは・・・

昨日のコンビニのヤナやつだった。

私の「あ~~~~!」に

やつはまた馬鹿にしたような笑みを浮かべ

「よく会うね。」

と言った。

それがあまりにもなれなれしい口調だったので・・・

夕くんが思議そうに私とそのヤナやつを見くらべ、

「お知り合い?」

と聞いてきた。

「ぜ~んぜん知らない!」

「うん、顔見知り程度だけど。」


顔見知り?普通あの程度で顔見知りって言うかあ?

ギロリと睨むがやつはクスッと笑っただけ。


頭は混乱していた。

寝て起きたばかりだからか?


昨日の通りすがりのやつが今日はここに居る。


すごい偶然。



「そうですか。あ、はいこれ鍵です。
分からないこととかあったら何でも聞いて下さい。」

「ありがとう。」

やつは、夕くんから鍵を受取ると出て行きかけたが・・・


「そうだ。上川さん今日これから予定とかありますか?」

「いや、ないけど・・・。」

「さっき山菜採りに行って来たんです。
今から外の炊事場で料理して食べるんで一緒にどうですか?」

と誘わなくてもいいのにまた飛びっきりの笑顔でやつに言った。

しかも続けて

「上川さんお一人ですよね。
こちらのバンガローダイエットに来ているお二人も一緒で、
あ・・・みのりさんいいですよね?」


いいも悪いも・・・
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