ストーカークラブ
第四章 遭遇
 丁度、陽一も用事を済ませ駅付近に居る事が分かり、昔溜まり場にしてた公園で合流した。


「な〜、犯人は信太の彼女じゃないって事だよな?」


「俺と一緒に居る時に、電話がかかってきたって事は違うよな〜」


 俺は、美奈子とxxレストランに行く事を知り得た人物を思い浮かべた。そして、それは二人しか思い付かなかった。順と白石さんだ……。美奈子はいつも、この二人に俺との事を自慢する様に話している。


「信太、その順君と白石さんのどちらかが彼女を好きで、そいつが犯人って事ないか?」


 順が美奈子を好きならまだしも、白石さんには綺麗な彼女がいるらしいしな。
 陽一と考えをまとめていると、信太の携帯が鳴った。

 ピロピロリ〜ン♪

 ディスプレイを見ると非通知だった。そして非通知の着信は、短く鳴っては切れ、鳴っては切れを繰り返している。ワン切りなので出ようとすると切れるのだ。

 信太と陽一が、そんな状態の携帯を見ていると、今度はメールを受信した。



 from xxxvw@tb.ne.jp
 どうしてまだ美奈子と
 別れてないんだ
 別れなきゃ殺す
 ------END-------





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