O.S.C
夕方、帰還
しかし街中を歩いていると、前から来た人物に意識が向いた。

楽しそうに、2人の女の子を両脇にはさまれながら歩いてくる美少女。

美しい銀色の長い髪に、深海のような深い色の瞳。

しかし私と美少女は何も言わずに通り過ぎる。

―美少女の口元には一瞬、イヤな笑みが浮かんだが…。

ソウマの店に行くと、一人の少女と入り口ですれ違った。

具合が悪そうで、顔面蒼白だ。

胸元を押さえながら、ソウマの店から出てきた。

「…珍しいな。客が来ていたのか」

「ええ、まあ。お帰りなさい、マカ」

「おっ、マカ! いらっしゃい!」

「マカ、いらっしゃい」

ソウマ・ハズミ・マミヤが出迎えてくれた。

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