【完】最期の嘘
第三話『交わる。甘く、甘く溶ける夜に…』


都内の某焼肉屋にて。



「てめっ!篥コラ!煙草の灰が肉についただろ!」



「あーん!サクピー怖あい!りっちゃん特製炭火焼きじゃないの!」



その焼肉屋の一角では、初日打ち上げをしているシュガビメンバーとマネージャー桜川。



明日は日比谷野音だというのにも関わらず、男四人はがつがつと肉を食べる。



「おーい、こっちに生持って来てちょ。ついでにホルモンとカルビと…。」



「優太。ちゃんとペース配分考えて頼んでよ。」



お酒の飲めない順平は、すでにシラフじゃない優太を抑え、烏龍茶を口に含んだ。
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