ただ、君に
01.





「どうした?遊梨華」


弟の疾風が私を心配する声が聞こえる。



「ううん、ただ懐かしいなって思って」


「まぁ…。3年振りだろ?」


「うん」



そう。
私がこの街を離れてから3年。



きっと、全てが変わってる。


私も、疾風も、かつての友達も、彼さえも……



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