このミステリーを読んだ!
【犬神家の一族】
横溝正史の言わずと知れた超有名作品。

名家・犬神家の莫大な遺産を巡る連続殺人事件に、名探偵・金田一耕助が挑みます。

映画版の湖から突き出た両足と、一度見たら忘れられない佐清マスクはあまりにも有名ですな。

その影響で猟奇的なイメージばかりが先行してますが、殺害現場の裏に隠された偶然がつながってゆく様は、至極論理的です。

菊人形に乗せられた生首や椅子に縛り付けられた遺体だとかが、なぜ仕立てあげられたのか。

トリックというより企み抜いた展開で魅せる物語といっても過言ではないです。

連続殺人と聞くと登場人物の多さに辟易とするかもしれませんが、この作品に関してはそれはないです。

そこそこの数の登場人物が、混乱しない程度に動き回ります。
(なんつー説明だ 笑)

太平洋戦争直後という時代背景も、それほど違和感を感じないかなと。

横溝正史ビギナーは、まずこの作品から入ってはいかがでしょうか。

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