不良ちっくLover
気になるキミ


あれから…、
そう、リュウ君の笑ったような顔を見た日から、何か気になって、いつの間にか目で追ってしまう自分に苦笑する。

「「キャハハハハハ」」

昼休み、教室のハジに目をやるとイヤでも目に入る、ウチの学校でもさらに派手めな部類に入るその集団。

リュウ君はいつも輪の真ん中にいる。周りの男女は雑談してたり、化粧してたり、携帯いじってたりするのに…、


ほら、リュウ君は今日も誰に絡む事もなく、だからってボーっとしてる訳でもなく、どこかを見てるんだろうか。

え? アレ? こっち見た?
ウソ。背中に冷や汗が流れる。

じっと見ているのに気付かれて恥ずかしいのもあるけど、リュウ君の目力に吸い込まれそうで。

目が外せず固まってる私に、彼はまた口角をあげたんだ。

また…、笑った…の?

どうしよう。

ドキドキが止まらないよ。

< 6 / 31 >

この作品をシェア

pagetop