純愛ワルツ
エネルギーは愛情です
夢のような一日を過ごし、いつもの日常に戻った。



あぁ、つまらん。




「あ〜かねっ」



しかも今日バイトねぇし。



胡桃と会えないなんて

俺、きっと今日中に死ぬ。




「茜ってば!聞こえてるでしょ!?」



大学の講義室でフニャっとうなだれていると


いきなり耳をギュッと摘まれた。




「あ?」


「あ?…じゃないわよ。何回名前呼んだと思ってるの」



耳を抓ったのは、高校から付き合いがある女、天音(あまね)


名字は…忘れた。




パッと見はまぁいい女なんだけど


しつけぇし、うるせぇし、何かと付き纏ってくるからウザったい。




胸はデカいんだよな。

うん。
胸は合格。




「今日の講義、もう終わりでしょ?ちょっと私に付き合ってよ」


「断る」


「なんでよ!」




俺は今、胡桃の事で頭いっぱいいっぱいだから


他の女と遊んでる暇なんかねぇの。




「最近バイトばっかで構ってくれてなかったじゃない。だから、ね?いいでしょ?」


「うるせぇな。黙ってろ」




何だ、アマネって。

変な名前だな。




…人のこと言えねぇけども。
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