人の恋を笑うな
一つの恋の始まり
翌日、私は何事もなかったかのように、会社に出勤していた


いつものように掃除して、スタッフにコーヒーをいれ、社長にコーヒーを持っていった


『昨日、送ってくれたのか?相談に乗るっていって先に酔って悪かったな』と社長は無邪気に笑った


昨日の私の事は覚えてないみたいだ


『たいした相談じゃありませんでしたから。大丈夫です、はい』と私は社長室を出ていった


これでいいんだ。しかしねねさんの恋する相手ってどんな人なんだろう。常連さんだから毎日きてるんだろうな…てかその人もねねさん目当てとか?


社長ったらずっとねねさん思ってたなんてさ、ちょっと泣かせるじゃない?あのどSの鬼社長が…

でもそんな社長にまたまた惚れてしまった私ってどーよ…地球一馬鹿な女かもしれない


私は一応、茂徳にメールをしておいた


【要の事、断った。やっぱり社長にしか気持ちいかない】


返信は早かった


【馬鹿な選択だな。でもお前が決めたから仕方ない】


泣いても笑っても私が決めた事だもんね。これから先、誰にも愚痴れないってことだ…


それでも私はあの人が好きだ、愛してる
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