甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
私の彼氏?
「神崎さんって私のことよく知ってますよね? 調べたんですか?」

さっきから気になっていたことを聞いてみた。

「当然だ。仮にも仕事のパートナーだからな」

こっちだって調べたんだから!

「青島部長から何を聞き出せばいいんですか?」

これはもうひとつの疑問。

「何も」

「へ?」

「強いて言えば、会話に誰の名前が多く出るか、数えとけ」

「どうして?」

「奴には協力者がいるはずだ。そいつが誰か知りたい」

「知らないんですか?」

「いや、目星は付いてる」

「じゃあいいのでは?」

「うるさい! 奴に近付き、油断させ、情報を得やすくする。それが主目的だ」

「は〜い、了解です」

すぐ怒るんだから…。かなり短気?
< 28 / 239 >

この作品をシェア

pagetop