濡れた体温ごと奪って
第一章 怪しい男女の声


「ただいまー……って、お母さんいないか…」




学校が終わり、いつもの様にファミレスでのバイトを終えて帰る事夜の9時半。


玄関のドアを開くと、真っ暗な部屋の中リビングへと進み電気を付けた。


テーブルの上へ視線を流すと、花瓶が飾られているだけで他は何もない。




「…お腹空いたなぁ」




冷蔵庫を開き中身を確認するとベーコンと卵が入っていた為、炒飯を作る事にした。



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