純愛ワルツ
LはOとVをEする?
目の前にカツ丼。


傍らには電気スタンド。





まるで取調べをされてる気分だ。





「連絡も出来ないような事をしていたのか?」


「誤解だって何度言えば分かるんですか」




ドンっ!!とテーブルを叩くのは、胡桃のお兄様。





「まぁいいじゃねぇか。好き同士なんだから何があったって」


「大和は黙っていろ。俺はこのいけ好かない野郎と話をしているんだ」




むさ苦しい吉澤先輩の部屋で

俺はお兄様に『胡桃朝帰り事件』の取調べをされていた。




高校生だもん、朝帰りくらいするって。


っても胡桃が帰ったのは夕方だったけど。





「さぁ、正直に吐け。でないとその顎髭がチリチリになるぞ」


「あちちっ!だから何もしてねぇーって、言ってんじゃねぇですか!!」




顎に電気スタンドを押し付けるお兄様を押し返す。



こんのクソガキ〜!!


胡桃の兄貴じゃなかったらぶん殴ってる所だぜ。





「お前ら、いいコンビだな」




うんうん、と頷く先輩。
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