ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
Page3※ハロウィンパーティーはぎこちない?!
【kie※side】



まだ、信じられない。



だって、あたしが…?



「稀ー衣ちゃんっ」

「あ…。(犬だ)」



授業が終わり、帰る準備をしていたあたしのところに、1匹の犬がかけ寄る。



シッポ振ってる…。



「一緒ん帰ろ?」

「ちょっと待ってて」



このワンと、付き合ってるだなんて。



実感なんてちっともなくて。



カップルらしいことと言えば、一緒に帰ってることくらい。



「あれ、お前ら帰んの?」

「うんっ」



佐倉はなにかと、あたし達を邪魔してくる。



ただ面白がってるだけなのか、暇潰しなのか、ひがみなのか。



どれにしても、ワンが大好きらしいことは確かだ。



< 42 / 606 >

この作品をシェア

pagetop