食べちゃいたい。
「じょ、冗談だよね?」

「いや冗談じゃないけど…。どういうことだ?」

「あたし、テレビも電気も消したりしてないの!」

「……まじか」

お兄ちゃんは笑顔だった顔を強張らして辺りをキョロキョロ見渡して小さな声でこう呟いた。

「まさか…唯のストーカー?」

「……………っ!」

考えたくもない最悪の場合に背筋が凍る。

でもストーカーっていってもいつも気持ち悪い手紙だけで、実質的な被害はなかったのに…!
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