愛はそこにありました。

愛の価値観

5年の歳月が過ぎ…


愛生奈は6年生

乃愛は1年生になった


相変わらず
アタシの病気は治らない

でもアタシは
乃愛の健康と引き換えだと思ってる


成長する毎に
愛生奈はアタシに似てきた…

いつだか…

母の日の作文に

「愛生奈はママの子供で良かった」と書いてあった


愛生奈と乃愛とアタシの口喧嘩を聞きながら

苦笑いしてる和樹サン…






こんな家族を作れたアタシ達…


どんな小説にも載ってない愛の形…




たまにビックリするほど大嫌いになる時もあるよ(笑)


ヤキモチ妬いたり

逃げ出したくなったり


子供しか見えなくなったり


和樹サンを好き過ぎてどうしようもなくなる事も(笑)



いろんな感情があって



振り返った時


「アタシ…まだ幸せだな…」

って実感する…



それがアタシの選んだ愛だ…




ほら


今日もアチコチから聞こえる




「ねぇ〜ッ!ママ〜ッッ!」


「ママ〜ッッ来て〜ッッ!」



「優亜〜ッッ」




End


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