聖花学園~花よ咲き誇れ~

警告

 それは一日目の放課後、生徒玄関での出来事が始まりだった。



 学園での一日の工程が全て終わり、後は寮に帰るだけ。


 すでに部活に入っている子は、慌ただしくそれぞれの部室へと向かっていく。

 その姿を端目で見送りながら鞄にものをつめていると、流依がわざわざ迎えに来た。


「小都子、一緒に帰りましょう」

 ぶわっと鳥肌が立つのを感じた。

 男口調を聞きなれてしまった所為か、かなりの違和感がある。
 しかも声色が少し高い。

 カマっぽく聞こえないのは流石だ。


 
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