ソープ嬢の忠実な執事

ingとwill



部屋に入ったら
携帯が鳴った

「はい」

『俺だ』

「...社長?」

『ああ、
ソープなんか
してるのか、お前』

「え?!
なんで知ってるの?」

『お前の店も
俺の店だからだよ..』

「あぁ...けどさ
あたし辞めたいかも」

『....』

「怖いし、辛いし
大切な者も失うし」

『..今月
俺は引退する
息子がやっと
継ぐ気になった
お前もそれを期に
辞めたって構わない
お前はまだ若い。
頑張ったら変われる』

「うん...
引退するんだ..」

『...お前真剣に聞いてないだろ?』

「....はい」

『まぁ、辞めたかったら
辞めてしまえばいい』

「なんで」

『...お前が幸せになるのを
お前の兄貴が
強く願っていたからだよ』

「.....」

『それだけだ
今日はもぅ寝ろ』

「うん
ありがとう」

『ああ』

電話が切れた



涙が素直に流れた


心は
もぅ決心した

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