俺様甘甘王子様

ホウカゴ、キス



軽くうるんだ瞳が、何かを訴えている。だが俺は、無視をした。

触れていた唇を、そっと離す。

俺は、真剣な目で彼女を見つめる。



『俺…本気だから』



この言葉にウソはない。
思ったんだ。
こんな女見たことも無い。


強気で、うるさくて、ちっちゃくて

…そこに惹かれたんだ。



「………」



彼女を黙りながらも、俺を見てくる。

何を考えているかなんてわかんねぇ。

でも、たとえ1%でも俺を好きになる可能性が増えたなら…


なんて、考える。


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