魔女のカウントダウン☆

ーーバイバイ


『志賀高原、最後の夜に乾杯!』

みんなで、ワイングラスを持ち乾杯した。


『める〜どうした?元気ないよ』

隣の歩夢が、あたしの顔を覗き込む。

『なっ、何でもないよ』

慌てて、あたしは笑顔を作ったけど、険しい表情でこちらを見ている幸也に気づき

『ごめん、なんか疲れちゃったみたい…先に部屋に戻ってるね』

そう言って、席を立ちあがった。



ロビーのエレベーターに乗り込み、6階のボタンを押す。
扉を開けて、部屋に入ると

『はあ〜』

あたしは、大きなため息を吐き出し、うつ伏せに、ベッドに倒れ込んだ。

何やってんだーーあたし
そんな台詞が、最初に頭に浮かんだ。


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