危険中毒

LEVEL 4

 

俺は、洗脳を続ける。

夜ごと、ベッドに
疲れ横たわる、
彼女の耳元に
囁き続ける。


その言葉を。

彼女の心が
壊れないように。


彼女を守るために・・

自分のそばに
置くために・・・

素性操作を目的に、
記憶を上書いたはずの行為

その目的も意義も、
自分の中で、明らかに、
壊れてきている。


ーーーサタンーーー


あんな奴に

親しみの感情を
抱かせたりしない。


指一本、モニカに、
触れさせるつもりはない。



サタンの傍に、
彼女を、予定と違った形で、
置くことは叶った。

奴の、
ボディガードとして・・・。


彼女の強い自我が、
サタンを拒み、
サタンの直感が、
モニカを拒んだ結果だ。


おかげで、
彼女の身の安全確保を
謀れたかといえば・・・

失敗に終わっている。


なのに、

俺は、そんな今の状況に、
胸を撫で下ろしている。



他のオトコになんざ
モニカをくれてやるか・・・


そう思って。




 
< 42 / 352 >

この作品をシェア

pagetop