悲恋~歌姫HARUHI~

愛する人に語る嘘

仮面がはがれおちようとしてる
一つ目の罰が下った。



朝の光が差し込む窓に
眠りから現実へ引き込まれた
一瞬・・・・

悪夢が見えた。


裸で眠る私と
理輝を


茫然としたヒロが立ちすくんでいた。



私は一瞬開けた目を
慌てて閉じた。



そしておそるおそる
薄目でヒロを見つめた。



ヒロは裸の私たちの様子に
やっと
事の重大さを感じたのか


大きなため息をついた。


ねぇ・・・少しは嫉妬する?
春妃が理輝に抱かれて
ココロはざわつく?


ヒロの後ろ姿を見送って
私は理輝のベットから起き上がり
いつものルートで外に出た。


そしてとうとう仮面の剥がれた
現実へ戻って行く。
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