『縛』

/夜明けまで・・・

俺は、ほとんど話す事なく、
聞き役に徹していた。

それは・・・

サラの事を、
知りたかったから。


会社の、万年課長をネタに、
美穂と二人、涙がでるほど、
笑い転げていたり

中学校では、
山本をはじめとした、野郎共の
アイドル的存在だったとか

どんな生活をして
きたんだろう・・・って、
知りたかった、
何かのキッカケが、
ゴロゴロそこに転がっていた。


今すぐ、
もっと知りたい。

コイツらよりも、
もっと深く、
サラの事をしりたい。

今の・・・

最も、彼女から
遠い存在であるだろう自分が
本気で腹立たしい。


そして、
俺に興味を持とうとしない
サラに対しても・・・


俺の勝手な、感情では
あるけど、
苛立ちを感じている。


昨日の今日なのに、

ほんと、


バカみたいな感情。


いつもの余裕が、
自分に無いことに気付く。


これが・・・


世にゆう・・・



一目惚れって奴か?



違うよなあ?



自問自答を続けていた。






 
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