ヴァンパイアの花嫁 番外編②

晩餐会

「さあ、ティナ様 お召し代えのご用意を」


ティナの思いを断ち切るかのようにアメリアが促した。



「はい」


アメリアはティナを着飾らせる事が楽しいらしく、鼻歌を口ずさみながら背中のくるみボタンを留めている。



「さあ、御髪(おぐし)はいかがなさいますか?」



淡いブロンドで何もしなくてもきれいな巻き毛だが皇帝妃として威厳のある雰囲気にしたい。



「う~ん どうしよう・・・」



ティナは自分の幼さが好きではない。


この世界の女性はみんな神秘的な美しさを持っているから。


「ではお任せくださいませ」



アメリアは櫛を手にするとティナをイスに座らせた。



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