ヴァンパイアの花嫁 番外編②

同行者

「ティナ、お前はもうヴァンパイアなんだ 陽気な太陽の下には長い時間はいられない」



そのくらい分かっている・・・。



「だけど、行きたいの」



空色の瞳に涙がいっぱい溜まって、今にも零れ落ちそうだ。



「・・・私の屋敷ではだめか?」



「・・・ここでなければ・・・いい」



「わかった アメリアに言って行く用意をさせよう 私はすぐには行けない 後で行くからあの屋敷にいなさい」



「レオン・・・ごめんなさい」



その時、寝室の扉が静かに叩かれた。



「ティナ、行かなくてはならない 屋敷でゆっくりしていなさい」



向こうは春を迎えている。



気候で気持ちが和らげば良いと思ったレオンだった。



立ち上がるとティナの唇にかすめるような口づけをして出て行った。



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