地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ

†迷子の杏樹

そして5日後……。



「杏樹〜こっちだよ〜〜!」

「今行く〜〜!」


柚莉と二人で、ボストンバッグを持ち、駅に向かう。


はい。やって来ました!温泉旅行です!!


電車に乗り、2時間程行ったところに旅館はあるみたい。




駅前まで来ると……


「いたいた!悠〜〜♪」

「おはよう、柚莉。神崎さん」


柚莉の彼氏の相澤君が、にこやかに挨拶をしてきた。


お気づきだと思いますが、今回の旅行は、4人で行きます。

相澤君と柚莉とあたしと…陸で。



「杏は、忘れ物してねぇだろうな?」

「何を忘れるのよ!」

「黒の勝負下着♪」


ガンッ!!


「いって…!」


思いっきり足をヒールありのブーツで踏み付けた。

「うるさいっ!この変態エロ怪獣!!」


キッと睨み付ける。
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