秘密の★オトナのお勉強①

01★__Re:スタート




…よく理解出来ない。


この状況、誰か説明してくれませんか?




「お帰りなさいあゆ!光輝くんもいるじゃない!」



「父さんと一緒に乾杯するか!」




貞永に連れられ、息も出来ないような思いを抱えて実家に向かった訳なんだけれども…。




「ど…どういう事…?」




何故かダイニングはパーティー状態と化していて。


次から次へと豪華な料理を運ぶお母さんに、ビールジョッキを持って豪快に笑うお父さん。



そして…




「…あのー」



「どうしたの?あゆ…」




機嫌のいいお母さんが、サラダを運びながらニッコリ微笑んだ。


あたしは隣にいる貞永の姿を見て、恐る恐る尋ねてみる。




「なんで猛がここで優雅にコーラを飲んでるんでしょうか?」




.
< 210 / 416 >

この作品をシェア

pagetop