アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋

縮まる距離

というわけで私たちは
国道沿いのコテージにチェックインした。


今日は平日だということも
あってなんとか一つ空いていた。


「おきゃくさんラッキーですよ」
フロントのおじさんは笑った。



食事はもう遅いから
簡単なものしか出せないというので
それでもいいと
レストランメニューから
私はラーメンと
車にいる恭平に食べるのかと
聞いたら
涼しい顔して
カツカレーと言った。


「え?大丈夫なの?
吐いたばっかなのに~」



「腹へったんだもん」

恭平はそう言った。


コテージまで届けてくれると
言うのでとりあえず
先に部屋にむかう。


書くコテージでは
外で焼き肉をしたり
子供が花火をしてたり
なんだかとってもいい感じ


「楽しそうだね~」
私が言うと恭平も

「うん」と答えた。


家族が揃うこんなイベントは
私たちにはない  



「いいね~家族が揃ってるって~」

子供と一緒に花火をしてる
若い親を見ながら
なんだか寂しい気持ちになった。
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