幕末〓冷血の鬼

藤堂side

土方さんが部屋から出て行った後、総司はクスクスと笑っていた。


「どうしたんだ?」


「土方さんも素直じゃないなと思って。可愛いですよね、土方さん。」


土方さんを可愛いと言うのは総司くらいだろう。


「それにしても歳はこの一ヶ月で少し穏やかになった気がする。」


近藤さんはそう言って微笑んでいた。


「谷のおかげではないか?アイツを見るときだけ土方は優しい目をしている気がする。」


「確かに、斎藤の言うとおり言葉はいつも厳しいが扱いが違う気がする。だがそれはあいつが女だからじゃねえか?」

新八はそう言いながら茶を飲んだ。
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