アクアマリンの秘密

創られし者、ビシアス

* * *

「あーあ…逃げられちゃったわねぇ…ジャニア…。」

「ああ。まぁ仕方ねぇな。あいつら準備が意外と良かったみたいだ。」

「でもあの男の子、ソードの使い手だっけぇ?
あの子、なかなか強かったわねぇ…
ソードの力ってすごいのねぇ…。」

「蒼刃のソード、緑志のシールド、桃依のフライ、白斗のヒール、紫紀のタイム、そして…星来のハート。
どれをとっても超一流だ。
ナメてかかると消されるぞ?マイサ。」

「あらぁ…心配してくれてるのぉ?
ジャニアったら珍しく優しいじゃなぁい♪
大丈夫よぉ…あたし、そんなヘマなんかしないわ。
あ、あたしがイアルに報告してくるわぁ。
ジャニアはゆっくり休んでてぇ♪」



俺とマイサは自分たちの本拠地に戻ってきた。

大理石の廊下を一人で歩く。
足音だけがコツコツと反響する。
しかし…
蒼刃の力は思いのほか強かった。
腕を斬り落とされかけた…なんてな、マイサにはとてもじゃないが言えない。
ま、そもそも斬り落とされてもすぐ元に戻るけど。

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