いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]

穏やかな時

お昼ご飯も食べ終わり、久世玲人もマンガを読み終えたみたいで、ふわぁ…とあくびをしている。


することがない…。

っていうか喋る話題もない…。共通する趣味とかもなさそうだし…。


いつもは他の仲間たちが途中で入ってくるから、こうして無言になることはないけど、今日は誰もやって来ない。

2人きりだ…。


全っ然盛り上がらないよ…。

居心地悪くいると、久世玲人は眠そうな声で話し掛けてきた。



「お前さ、なんか困ってることあるか?」

「え?困ってること?」

今、だけど?と思ったが、久世玲人は続けて言った。



「俺のことで色々言われてるみたいだから。特にサエコとか」

あぁ…そういうことね…。

一応、気にしてくれてるんだ…。


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