依存~愛しいキミの手~

待ち合わせ

私の家は、坂道を登った団地の2階。


新宿駅から迷いながも、満足感で胸を弾め帰宅した。


玄関を開けるといい匂いがする。


匂いにつられ、玄関脇の自分の部屋をスルーしてリビングに行くと、みんなご飯を食べていた。


「あすかー、あんた帰らない時は連絡しなさいって言ってるでしょ!!」


「はいはい、ご飯私もちょうだい」


呆れる顔の母親をあしらいながら座椅子に座る。


「あんた酒と香水の匂いが混じって臭い」



姉ちゃんにジロっと睨まれた。


「っせーよ。つーか何で日曜なのに制服着てんの?」


「あんたみたいにチャランポランな人生送ってるわけじゃないの。あんた今日塾のテストでしょ?せめて酒の臭いは抜いて行きなさいよ」


姉ちゃんがご飯を食べ終わったみたいで、席を立ち食器を運んだ。


本当、口を開けば文句かあげ足しか出ないヤツ…。


「あ、オヤジさ、今日塾まで送って行ってくれる?」


新聞を読んでいる父親に言った。


「お父さんって呼ぶならいいぞ」


「じゃ、よろしくお父さーん」


私もご飯を食べ終え、自分の部屋に戻った。


時計を見ると7時半すぎ。


まだ仕事終わってないよね?


携帯に連絡きたかチェックしたけど、やっぱりきていなかった。


携帯とバッグをソファーに投げてお風呂に行く。


はぁサッパリした。あんなに綺麗にしてもらったメイク落とすのはもったいなかったなぁ…。


部屋に戻り、ベッドに寝転がりながらテレビを見た。
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