キス魔なアイツ

*オマケ 勇気を出して



甘い雰囲気を残したベッドの上。お互い体を密着させて、まったりとしている。

今なら…
今なら聞けるかもしれない。

「なぁ。環。元彼の事も"先輩"て呼んでたのか?」

きょとんとオレを見上げるお前に、聞いた事がやっぱり恥ずかしくて顔が赤くなるのが分かる。耐えられなくなって、フッと顔を横に反らした。

その途端、環はまるで安心を与えるかのように、オレにギュッと抱きついて来た。

「"先輩"は銀先輩だけだよ」

顔をうずめたオレの耳元て優しく囁いた。

ドクン。ドクン。
オレの体に熱い血が流れ出す。

あぁ。あんな酔っ払い状態でも、環は最初からオレだと分かっていてキスを受け入れてくれてたんだ。

例え。それが無意識だとしても。

そう思ったらめちゃくちゃ嬉しくなって。

「そっか」

今のオレはきっとすごい笑顔だろう。

そんなオレを見て、環も優しく微笑んだ。

オレは安心感に包まれながら環をギュッと抱きしめ返した。



オマケend

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